私は現在、もうすぐ5歳と3歳になる2人の育児をしながらフルタイムで働いていますが、2020年6月末をもって退職することに決めました。
退職を決めるまでの私の状況や、考えについてはワーママ辛い!限界ギリギリだった私が考えてみたこと でお話しさせていただきましたが、現職では「自分と家族が、今よりもっと幸せになる働き方ができない」と感じたのが退職を決めた理由です。
今回は、退職を決めてから退職届を提出するまでの1年間に、私がとった具体的な行動についてお話しします。
自分が働く理由は何なのか?仕事に求めるものを考える

退職・転職を選ぶ以上、今よりも幸せになれなければ意味がないというのが私の考えです。
人によって何が幸せと感じるかは違うので、
- 収入を増やしたい
- 責任のある仕事をしたい
- 勤務時間を短くしたい
- 休みを取りやすい仕事をしたい
- 在宅でも働ける仕事がしたい
- 持っている資格を活かしたい
- 新しいことにチャレンジしたい
- 働きたくない
など、今自分が一番優先したいことをしっかり考えておくことが大切です。

「即行動」と言う方もいますが、行動=退職ではないと私は考えています。
転職すると新しい仕事を覚えなければいけないし、信頼関係も新たに構築しなければならないため大変なことばかり。
現職のまま働き方を変えられる可能性が残っているのであれば、まずはその方法を考えるのが得策です。
正社員やフルタイムにはこだわる必要はない
「仕事を辞めたい」と思った時に、いきなり退職することは避けるべきですが、正社員やフルタイムにはこだわらなくていいと思っています。

仕事がしんどいなぁと感じた時は、まず時短勤務を申請して、時間の余裕を手に入れてみるのがおすすめです。
時間に余裕ができれば、今後のことをしっかり考える気持ちの余裕が生まれます。
時間と気持ちに余裕ができた上で、それでも「仕事を辞めたい」と感じるのであれば、辞めどきなのかもしれません。
今の仕事(職種)をこの先も続けられるかを考えてみる
「仕事(職種)」を辞めたいのか、「職場」を辞めたいのか、「働くこと」を辞めたいのかも考えることが大切です。

辞めたい理由によって、退職に向けてとるべき行動が変わってきます。
「働くことを辞めたい」のであれば、金銭面での準備が必要です。
「職種を変えたい」のであれば、より良い条件で再就職ができるように、資格を取ることなども検討してみましょう。
私のように、際立った才能やスキルがない普通のワーママの場合、退職後に不安がないと言えば嘘になると思います。
現在の職種では希望の働き方をするのが難しいかもしれない、と感じている方は、特にしっかりと準備をしておきましょう。
「仕事を辞めたい」と思ったときにするべきこと

「仕事を辞めたいけれど不安もある」という時は、いつでも辞められるように前もって行動しておくことをおすすめします。

「いつでも辞められる」という状況は、日々を乗り越える心のお守りになります。
「辞められない」と思いながら働き続けるのと、「いつでも辞められる」と思うのとでは、天と地ほど気持ちの余裕に差が出てきます。
私自身、後半はこの安心感にかなり救われました。
一瞬でも「辞める」というワードが浮かんだワーママが、事前にやっておくべき行動をご紹介します。
退職時に必要な手続きについて調べておく
いざ退職を決意して手続きを始めると、『誰に聞いてもよくわからない、誰も詳しく知らない』ということが起こる可能性があります。
職場内には、この職場を退職した経験がある人は残っていないので、経験者は誰もいないのです。

終身雇用制度が根付いた大きな職場であればあるほど、この傾向が強いです。
手続きを忘れてしまうと、保育園が退園になってしまったり、もらえるはずのお金がもらえなくなるなど、自分が困ることになります。
私は一度夫の扶養に入りたかったので、必要な手続きを全て把握するために
- 人事課
- 労働組合
- 福利厚生会
- 保健センター
- 保育園
- 夫の職場の人事課
- 税務署
- 社会保険事務所
- ハローワーク
など、いろいろなところに電話で問い合わせてようやく書類をまとめることができました。
名前を言ってしまうと思い止まったときに気まずく感じるようであれば、匿名でも十分に情報を収集することが可能です。

私の場合、「退職を考えているのですが、この場合はどうなりますか?」と正直に質問していましたが、名前を確認されることはありませんでした。
特に、
- 退職後はフリーランスを目指す方
- 3ヶ月以上お休みをしたい方
は、必ず前もって必要な手続きを調べておいた方がいいです。
現在の家計簿を見直ししておく
転職・退職にはリスクが伴うので、子育て中の家庭であれば金銭的な不安は少しでも減らしておきたいと考えるかと思います。
- 退職金を合わせても、貯金額が生活費の3ヶ月分に満たない
- 現在の働き方でも貯金が増えていかない
- 大幅に働き方を変更したい
という場合には、しっかりと家計簿を見直して、退職前にお金の流れを整えておくと安心です。

私は元々貯金が苦手な浪費家でしたが、「いつか仕事を辞めたい」という一心で家計管理を頑張った結果、夫のお給料だけでもそれなりに暮らせるまでになりました。
夫に「仕事を辞めたい」と打ち明けた時、快く応援してもらえたのは、家計簿と貯金額を見せたからだと思います。

仕事以外のやりたいことも考えておく
ライフワークバランスという言葉がありますが、最近のママたちは働きすぎではないか、もっと自分のためにも時間を使って良いのではないか、と思っています。
せっかく退職して新しい道を進むことにするのであれば、仕事以外のやりたいことを始められる時間の余裕も作れたらいいですよね。

例えば、気になるヨガのレッスンが水曜日にあるなら、水曜をお休みにしておけば通うことができます。
朝、子供たちを見送ってから出勤したいのであれば、勤務開始が9時以降のところを選べば良いわけです。
「そんな都合の良い仕事は見つからない」と思うかもしれませんが、探してみると案外見つかったりするので、チャンスを逃さないためにも仕事以外のやりたいことをリスト化しておくことをおすすめします。
希望の働き方をするためには、実績を積む努力が必要

新しい仕事を見つけるときには、資格の有無や前職での実績を見られることが多いので、退職までにできる限り実績を積んでアピールポイントにしましょう。
なにかしらの資格や実績がある方が、圧倒的に有利な条件で転職活動ができます。

私は医療系の国家資格を持っており、いくつかの病院からお声をかけていただくことができました。
「資格を持っている」というのは強いな、と感じています。
もしも転職で、畑違いの新たな仕事にチャレンジしたいと考えているのであれば、
- 関連性が高い資格を取得しておく
- 副業としてクラウドソーシングなどで実績を作る
という方法をおすすめします。
仕事の代わりはいくらでもあるけど、ママの代わりはいない

私は「もう限界…」と感じて退職を決意してから、約1年かけて少しずつ準備をしてきました。
これでいつでも辞められる、と思ってからは子供たちに対して必要以上にイライラしたり、仕事を辞めたいと思うことがほとんどなくなりました。
それくらい、私の気持ちは「ワーママ辛い」という想いでいっぱいだったのだと思います。

もし、本気で「ワーママ 辞めたい、辛い、疲れた…」と思うのであれば、まずはいつでも辞められるように準備をしておくことをおすすめします。
その上で、やっぱり辞めたければ「転職する・退職する」というのはありです。
私も不安の中退職しましたが、後悔どころか毎日楽しく過ごすことができています。
退職準備をすることで、自分の理想の働き方やライフワークバランスの見直しもできるので、思い切って転職や在宅ワークにむけて、1年くらい本気で行動してみてはいかがでしょうか。
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